1. ブリッジパターンとは何ですか
1.1 定義と概念
ブリッジパターンは、抽象化と実装を切り離し、それらを独立に変化させることができるようにする構造設計パターンの一種です。単純に言えば、ブリッジパターンは抽象化と実装を分離する解決策です。
1.2 ブリッジパターンの目的と効果
ブリッジパターンの主な目的は、抽象化部分を実装部分から切り離し、独立して変更および拡張できるようにすることです。これは、抽象ブリッジクラスを確立し、具体的な実装クラスにリンクさせることで達成されます。
2. ブリッジパターンの特徴と利点
ブリッジパターンの主な特徴と利点には、次のものがあります:
- システムの拡張性が向上します。抽象化および実装は互いに影響を与えることなく独立して拡張できます。
- オープン/クローズドの原則に準拠します。抽象化部分と実装部分は互いに影響を受けることなく独立して拡張できます。
- クライアントに実装の詳細を透過的にし、ユーザーからの実装の詳細を隠すことができます。
3. ブリッジパターンの適用シナリオ
- 複雑なオブジェクトの実装を抽象化から分離したい場合に、ブリッジパターンを使用することができます。特にプログラムがランタイムでオブジェクトの一部のみを使用する場合、既存のコードのパフォーマンスにプラスの影響を与える可能性があります。
- 複数のオブジェクトの間で特定の実装状態を共有する必要があるが、クライアントコードではそれらが独立したクラスとして表示される必要がある場合。
4. Golangでのブリッジパターンの実装
4.1 UMLクラス図への導入
4.2 詳細な実装手順
4.2.1 抽象ロールインターフェースの定義
まず、DrawAPIインターフェースを定義します。具体的なコードは以下の通りです:
// 抽象ロールインターフェース
type DrawAPI interface {
DrawACircle(radius, x, y int)
}
4.2.2 具体的なロールクラスの実装
次に、DrawAPIインターフェース内のメソッドを実装するRedCircleおよびBlueCircleの2つのクラスを定義します:
// 具体的なロールクラス
type RedCircle struct {}
func (c *RedCircle) DrawACircle(radius, x, y int) {
// 赤い円を描くロジック
}
type BlueCircle struct {}
func (c *BlueCircle) DrawACircle(radius, x, y int) {
// 青い円を描くロジック
}
4.2.3 抽象ブリッジインターフェースの定義
Shapeブリッジインターフェースを定義します:
// 抽象ブリッジインターフェース
type Shape interface {
Draw()
}
4.2.4 具体的なブリッジクラスの実装
Shapeインターフェースを実装し、DrawAPIインターフェースのオブジェクトを含むCircleクラスを実装します:
// 具体的なブリッジクラス
type Circle struct {
x, y, radius int
drawAPI DrawAPI
}
func (c *Circle) Draw() {
c.drawAPI.DrawACircle(c.radius, c.x, c.y)
}
4.2.5 クライアントの呼び出し例
func main() {
redCircle := &Circle{100, 100, 10, new(RedCircle)}
blueCircle := &Circle{100, 100, 10, new(BlueCircle)}
redCircle.Draw()
blueCircle.Draw()
}
このようにして、Golangでのブリッジパターンの実装が行われました。